PCモニターを選ぶ際にスペックを見ると、リフレッシュレート(Hz)と応答速度(ms)という数値が書いており、どちらもモニターの性能を表す数値ですが、イマイチ何が違うのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
応答速度とリフレッシュレートは適当に選んでしまうと画面が見づらくなったり、PCの性能を十分に発揮できなくなる可能性もあるので、PCの使用目的によって最適な数値を選ぶ必要があります。
そこで今回は、PCモニターの性能を測る重要な数値である、応答速度とリフレッシュレートの違いを解説します。使用目的や用途に適した選び方も解説しますので、PCモニター選びの参考になれば嬉しいです。
リフレッシュレートと応答速度の違い
リフレッシュレートと応答速度をそれぞれ簡単に説明すると以下の通り。
- リフレッシュレート:モニターが1秒間に画面を更新する回数を示す数値。単位はヘルツ(Hz)で表されます。
例えば、60Hzのモニターは1秒間に60回画面を更新します。 - 応答速度:ピクセルが色の変更にどれくらい速く反応するかを示す数値。単位はミリ秒(ms)で表されます。
例えば、5msの応答速度は、ピクセルが5ミリ秒かかって色の変更を行うことを意味します。
要するに、リフレッシュレートは画面の更新頻度、応答速度は色(ピクセル)の切り替えにかかる時間の速さを示しています。
つまり、
- リフレッシュレートは数値が大きいほど性能が高い
- 応答速度は数値が小さい(0に近い)ほど性能が高い
ということになります。
まだイマイチピンときていない人のために、具体例を交えて詳しく解説していきます。
リフレッシュレートは高いほど映像が滑らかになる
リフレッシュレートは、1秒間に画面を更新する回数。
つまり、一秒間に何枚の画像を表示させることができるかという数値です。
動画というものは要するに画像の連続表示(パラパラ漫画のようなもの)なので、リフレッシュレートが高い=画像を表示させる枚数が多いほど、映像が滑らかになり、ヌルヌルに動くように見えます。
現在販売されているPCモニターの、一般的なリフレッシュレートの基準は60Hzです。
60Hz以上のPCモニターであれば、通常のWeb閲覧や動画視聴に困ることはありません。
ただし、映像の切り替わりや動きの激しいゲームをする人は、144Hz以上がおすすめ。
240Hzや360Hzという高スペックのゲーミングモニターもあります。
応答速度が速いほど映像がくっきり映る
応答速度は、モニターのピクセル(色)の変更にどれくらい速く反応するかを表す。
簡単にいうと、キーボードやコントローラーの入力にどれくらい速く反応できるかという数値です。
応答速度が遅いPCモニターの場合、動きの激しいゲームや動画で視点が移動する際にブレや残像感が残ったり、コントローラーやキーボードの入力時に遅延を感じる可能性があります。
現在販売されているPCモニターの、一般的な応答速度の基準は14msです。
14ms以下の速度のPCモニターであれば、通常のWeb閲覧や動画視聴に困ることはありません。
ただし映像の切り替わりの激しいゲームや動画をよく見る人は、5ms以下がおすすめです。
最近では1msに対応しているPCモニターもあります。
選び方はゲームをするかしないか
ではリフレッシュレートと応答速度はどのように選べばいいのか、選び方の判断基準は何なのか。
結論から言うと、リフレッシュレートと応答速度を選ぶ判断基準はゲームをするかしないかです。
特に画面表示の切り替えが激しい格闘ゲームやレーシングゲーム、FPSなどをする人は、高リフレッシュレートで応答速度が速いPCモニターが有利になります。
なので、ゲーミングモニターとして販売されているPCモニターの特徴は、高リフレッシュレートで応答速度が速い傾向にあります。
ゲームをする人のリフレッシュレートと応答速度の目安は、
- リフレッシュレート:144Hz以上
- 応答速度:5ms以下
であれば問題ありません。
それ以上のスペックである、リフレッシュレート360Hz、応答速度1ms以下のPCモニターもありますが、ガチのゲーマーやプロゲーマーではない限り、正直体感的な違いはわかりません。
また、リフレッシュレートと応答速度はある程度スペックを合わせる必要があるので、どちらかが高ければもう一方もそれに合わせて高くなる傾向にあります。
ゲームをしない人
激しいゲームをしない以下のような用途の人はどのように選べばいいのか。
- YoueubeやNetflixで動画を見る
- Webで検索や記事を見る
- 仕事でエクセルやワードを使う
- ZoomやMeetでWeb会議をする
- 動画編集をする (PCのスペックは必要)
- 動きが緩やかなゲーム(RPGやパズルゲームなど)
以上のような激しいゲームをしない人のリフレッシュレートと応答速度の目安は、
- リフレッシュレート:60Hz以上
- 応答速度:14ms以下
であれば全く問題ありません。
それ以上のスペックでも問題ありませんが、PCモニターの性能を十分に引き出すことができない(オーバースペック)ので、あまり意味がありません。
また、基本的にリフレッシュレートと応答速度はスペックが高いほど高価になります。
価格はPCモニターのサイズや解像度、ポートの数や種類など、他の性能によっても大きく変わりますが、価格と性能のバランスを考えて選ぶ必要があります。
おすすめのゲーミングPCモニター
高リフレッシュレートで応答速度が速いゲーミングモニターのおすすめをいくつか紹介します。
LG 27GP95RP-B
LGの27GP95RP-Bは、4K対応の27インチゲーミングモニターです。
リフレッシュレート144Hz、応答速度1msの性能を備えているので、高速で映像が切り替わるゲームでも滑らかに映像を映し出してくれます。
4Kの高解像度なので、臨場感あふれる美しい映像でゲームを楽しみたい人におすすめです。
また、LGは他にも様々なPCモニターが揃っており、ゲーミングモニターだけでも10誌類以上のラインナップが揃っております。
関連:LGのウルトラワイドゲーミングモニターおすすめ5選を比較!高リフレッシュレート対応
ID DATA LCD-GD271UAX
ID DATA(アイオーデータ)のLCD-GD271UAXは、最大240Hzの高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターです。
FPSはもちろん、MMORPGなどの幅広いジャンルのゲームでマルチに使えるゲーミングモニターです。
BenQ MOBIUZ EX270QM
BenQ(ベンキュー)のMOBIUZ EX270QMは、リフレッシュレート240Hz対応の1ms応答速度の性能を備えたゲーミングモニターです。
treVoloスピーカを内蔵しており、高音質なのも特徴です。
PCやゲーム機に依存する場合もある
PCモニターのリフレッシュレートレートのみが高くても、PCやゲーム機などの出力機側の性能が低ければ、PCモニターの性能を十分に発揮することができません。
リフレッシュレートに対応する出力機側の性能を「fps(フレームレート)」といいます。
fpsとは1秒間に表示できる画像(フレーム)の枚数を表す数値です。リフレッシュレートとの違いは「出力側」と「表示側」の言い方の違いです。
高リフレッシュレートのPCモニターでより滑らかな映像を楽しみたい場合は、出力機側の性能も対応しているか、しっかりと確認してから購入するようにしてください。
まとめ
今回は、PCモニターにおけるリフレッシュレートと応答速度の違い、そして選び方を解説しました。
どちらもPCモニターの性能を測る重要な数値なので、PCモニターを選ぶ際は用途や使用目的に適した性能を選ぶ必要があります。特にゲームをする人にとってPCモニターのリフレッシュレートと応答速度は、ゲームの快適性や勝敗に大きく影響するのでかなり重要です。
PCモニターは様々なメーカーから販売されており、ゲーミングモニターだけでもたくさんの種類があるのでどのメーカーがいいのか悩みますよね。
個人的にはPCモニターのブランドはLGがおすすめです。PCモニターの性能に関してはLGが頭ひとつ抜けており、ゲーミングモニターのラインナップも非常に豊富。デザインもベゼルレスでスタイリッシュなので、PCモニターのブランドに悩んだらLGをチェックしてみてください。
ぜひ自分の用途に適した最高のPCモニターを探してください。
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