パソコンチェアの買い替えを検討していたところ、
ハーマンミラー社のホームオフィスチェア製品、エンボディチェアに出会った。
ハーマンミラー[Herman Miller]はアメリカの高級オフィスチェアブランドです。
ハーマンミラー社の製品では、アーロンチェアというパソコンチェアが有名なので知っている人も多いかもしれませんが、エンボディチェアは、アーロンチェアよりもさらに上位モデルのオフィスチェアです。
エンボディチェアを購入してから約6ヶ月ほど経過し、現在も実際に使用している経験から、エンボディチェアの座り心地や使用感、機能性などを徹底レビューしていきます。
実際の写真を使いわかりやすく解説するので、ハーマンミラーのエンボディチェアを検討している人の参考になれば嬉しいです。
エンボディチェアを選んだ理由
まず、私がエンボディチェアを選んだ理由を述べさせてください。
健康を目的とした設計だから
私がハーマンミラーのエンボディチェアを選んだ1番の理由は、
エンボディチェアは健康を目的として設計されているからです。
エンボディチェアは、長時間のデスクワークによって引き起こされる身体の疲労とこわばりを解決することを目的に、生体力学、視覚、理学療法、人間工学の分野において医師や博士ら20人以上が専門知識を活かし開発されました。
体圧の分散、自然な着座姿勢、人間工学に基づく健康的な動きに対して新たな基準をもたらし、ピクセルサポートやバックフィット調節、4種類の異なるサポート層など、様々な技術が取り入れられ、すべてのパーツが健康を目的としてデザインされています。
長時間のPC作業やデスクワークなど、日本人は1日の大半を座って過ごしていますが、座りっぱなしはとにかく健康やメンタルに悪いです。
生活の中で座りすぎている人は、座りすぎていない人と比較して寿命が短く、肥満、糖尿病、心疾患の割合が高いことがわかっています。昨年、日本人を対象とした日中の座位時間と死亡リスクとの大規模研究の結果が報告されました。その研究によれば、仕事および余暇の時間を含む全ての日中の座位時間が長いほど、死亡リスクが高まり、特に1日9時間以上座っている人は、将来明らかに死亡リスクが高くなるとされています。
https://www.heart-center.or.jp/rehabnow/4567/より引用
私の場合、将来的にもおそらく長時間のデスクワークを行い続けることになるので、将来の健康リスクを抑えるためにこのエンボディチェアを選びました。
座り心地が完璧だったから
ショールームでエンボディチェアに座った際に、どのオフィスチェアよりも座り心地が良かったと感じました。座った瞬間に浮いているような感覚があり、背もたれが背骨の自然なカーブに沿うため、背中と腰のフィット感が完璧でした。
エンボディチェアの座面は、座る人の体型に忠実に順応し、身体の窪みにさえ適応してくれます。
細かい調整機能も非常に豊富で、あらゆる体勢に対応しているのでどんな体型の人でも完璧にフィットするようにデザインされています。(調節機能の詳細レビューは後述しております。)
生産性を高めるため
快適な座り心地や健康に配慮された設計は、生産性の向上にも大きく影響します。
低品質なオフィスチェアは、長時間座って作業すると疲れやすく不快な感じがすることがあります。背もたれや座面のサポートが不十分であったり座面が硬かったりすると、肩こりや腰痛などの身体的な不快感を引き起こすことがあります。
さらに、長時間座って作業すると姿勢が悪くなり疲れやすくなったり、集中力や生産性が低下する可能性もあります。
より高品質で機能的なオフィスチェアを使用することでデスクワークの快適さや健康を改善し、作業効率の向上や、より集中力を維持させることが可能になります。
失敗したくなかった
私の場合、1日の大半をパソコンチェアで過ごしています。
生活の基軸となる家具なので、パソコンチェアの性能が日々の生活満足度に直結します。
パソコンチェアには、ニトリやIKEAなどで安価なものを探せばいくらでもありますが、安価といっても数万円はかかりますし、大型家具のため一度購入してしまうと失敗した際は処分にお金も労力もかかってしまいます。
だから私は絶対に失敗しないように、高品質で顧客満足度が高いエンボディチェアを選びました。
オフィスチェアへの情熱が凄い
エンボディチェアの購入を考えていた頃、実際にエンボディチェアに座ってみたいと思いハーマンミラーのショールームへ行きました。
その時のスタッフさんの対応から、オフィスチェアへの情熱が凄いと感じました。
ハーマンミラー製品1つ1つの説明もとても丁寧でわかりやすく、自社のオフィスチェアの良さをお客さんに伝えようとする姿勢が本当に素晴らしかったです。
徹底レビュー
エンボディチェアを徹底的にレビューしていきます。
外観・サイズ感
エンボディチェアのサイズは以下の通り。
高さ | 98.5 – 110.5cm |
幅 | 42.5 – 48.0cm |
シートの高さ | 44.0 – 56.0cm |
シートの奥行き | 42.5 – 48.0cm |
アームの高さ | 56.0 – 80.0cm |
エンボディチェアが届いた時の写真がこちらです。
背もたれの裏は黒が良かったですが、在庫切れだったため白透明にしました。
かなり大きなダンボールに梱包されて届いた為、玄関の入り口に入らず、配達員の人が玄関の外で開封してから、家の中に入るようになりました。
デスクに設置した感じがこちらです。(デスクは横幅120cm、奥行70cm。)
シンプルな色でマットな質感なのでどんなデスクにも合いそうですね。
座り心地
エンボディチェアの座り心地は言葉で説明するのが難しいのですが、
座った瞬間、少しシート(座面)が浮いているような感覚があり、さすが高級チェアという感じです。また、背もたれのカーブが背骨にちょうどフィットし、腰がしっかりとサポートされているのがわかります。
長時間座っていても快適な座り心地なので、今までよりも疲れやストレスが圧倒的に減りました。
座り心地については、とにかく座ってみないとわからないと思うので、
ぜひお近くのショールームへ足を運び、エンボディチェアに座ってみてください。
ヘッドレストはない
他メーカーのオフィスチェアには、ヘッドレストが付いているものもありますが、エンボディチェアにヘッドレストはありません。
ヘッドレストがある椅子のメリットとしては、頭部を支えることで正しい姿勢をサポートしたり、座った状態での仮眠がしやすいなどが挙げられます。
エンボディチェアの人間工学に基づいた設計では、無駄なヘッドレストが必要ないほどに進化しており、立った状態と同じ姿勢を再現してくれます。つまりヘッドレストがなくても正しい姿勢をキープし、快適な作業環境を提供してくれるわけです。
小さめの背もたれ
他のオフィスチェアに比べると、エンボディチェアの背もたれは小さめです。
背もたれを小さくするデザインにより、肩の可動域が広がり、開放的で自由な動きが可能になります。
小さめの背もたれですが、中央の背骨と柔軟なリブで背骨をしっかりとサポートし、背中を充分に包み込んでくれます。
豊富な調節機能
エンボディチェアには7つの調整機能が備わっており、細かい姿勢の調整が可能です。
エンボディチェアの調整機能
- 座面の高さ
- 座面の奥行き
- アームの高さ
- アームの幅
- チルトテンション(リクライニングの硬さ)
- チルトリミッター(リクライニングの範囲)
- バックフィット(背骨のカーブ)
エンボディチェアの調節方法
公式より引用
これらの調整機能により、どんな態勢でもPCの操作を行うことができるようになり、肩こりや腰痛がなくなり快適なデスクワークが可能になりました。
人それぞれ身長や体格によって最適な姿勢は異なりますが、エンボディチェアはどんな人にも合うようにあらゆる調整ができるようになっているので、「痒い所に手が届く」という感じです。
座面の高さ調整
座面の高さは、98.5 – 110.5cmの間で調整可能。
調整方法は、座面の右下にあるジョイスティック(白透明の部分)を引き上げて行います。
理想的な座面の高さは、両足の裏を床につけて膝の角度が90度になる状態とのことです。
座面の奥行き調整
座面の奥行きは、42.5 – 48.0cmの間で調整が可能。
調整方法は、座面前方の両側にあるフロントハンドルを優しく持ち上げ、スライドさせます。
理想的な着座姿勢は、膝の裏と座面の前縁との間に指3本分の隙間があく程度とのことです。
座面の奥行きを調整できるオフィスチェアはなかなかないですよね。
アームの高さ調整
アームの高さは、56.0 – 80.0cmの間で調整が可能。
調整方法は、アーム裏のボタンを押しながらアームを上下に動かします。
非常に滑らかに上下に動くので、手軽に高さ調整が可能です。
アームの幅を調整
アームを横にスライドすることで、幅を調整することも可能です。
エンボディチェアのアームは高さも幅も調整範囲が広く、自分の最適な位置に設定できます。
チルトテンション(リクライニングの硬さ)の調整
エンボディチェアは、チルトテンションを調整してリクライニングの硬さをコントロールすることが可能です。
チルトテンションは背もたれにもたれかかった時のリクライニングの硬さのことで、リクライニングの角度調整ではありません。
調整方法は、座面右下にあるノブを掴んで回します。
リクライニングを硬くする場合はノブを時計回りに、柔らかくする場合は反時計回りに回します。
チルトリミッター(リクライニングの範囲)の調整
チルトリミッターを設定することで、
背もたれにもたれかかった時のリクライニングの範囲を指定できます。
調整方法は、座面の左後ろにあるレバーを操作します。
最後方まで倒すと意外と後ろまで倒れるので、初めて倒した時は足が浮いてびっくりしました。
リクライニングを倒しアームを下げることで、デスク下の奥まで椅子が入るので、かなり姿勢を倒しながら作業をすることができます。
バックフィット(背骨のカーブ)の調整
人それぞれの背骨の形状にフィットし、バランスの取れた自然な姿勢をキープします。
調整方法は、右側後方のバックフィットノブを回して調整します。
背骨のカーブに沿うように調整することで、モニターに対して適切な頭の位置をキープすることができます。
生産性が上がった
エンボディチェアを使用してから、以前より明らかに生産性が上がりました。
作業環境が快適になったことで長時間のデスクワークでも疲れにくくなり、集中力も上がったことで作業効率が大幅にアップしました。
ハーマンミラーストアで実際に座る
ここまでエンボディチェアのレビューをしてきましたが、
やはり実際に座ってみないとエンボディチェアの凄さはわからないですよね。
ハーマンミラーは、東京、大阪、名古屋にハーマンミラーストア(店舗)を構えています。
ストアでは実際にエンボディチェアや、その他の製品にも座ることができるので、近くにハーマンミラーストアがある人はぜひ実際に座って確かめてみてください。
ハーマンミラーストア 心斎橋店へ
私は大阪在住なので、大阪の心斎橋にあるハーマンミラーストアへお邪魔しました。
2階建ての店内には、様々なハーマンミラーのオフィスチェアやリビングチェアが展示されており、非常におしゃれな空間でテンションが上がりました。
心斎橋店の店員さんには、とても親切で丁寧に対応していただきました。
知識量も多く説明もわかりやすかったです。
エンボディチェアの購入方法
エンボディチェアの購入方法は3種類あります。
- ハーマンミラーストアでそのまま購入手続きする
- ハーマンミラーの公式サイトから注文する
- Amazonや楽天で購入する
おすすめはセール時にAmazonか楽天で購入する方法です。
Amazonや楽天では不安に思う人もいるかもしれませんが、どちらも結局はハーマンミラーの公式が出品しているので、セール時の割引やポイント獲得を狙う方法がかなりお得に購入できます。
安心の12年保証
ハーマンミラーは製品の種類によって保証期間が定められており、
エンボディチェアはなんと12年間の保証期間があります。
エンボディチェアに万が一不具合が発生した場合は、無料で交換や修理を行なってもらえます。
自社製品の品質や耐久性に絶対的な自信があるからこそ、これだけの長期保証が可能なんですね。
エンボディチェアをおすすめする人
ハーマンミラーにはエンボディチェアだけでなく、ユーザーのニーズに合わせて様々なオフィスチェアのラインナップが展開されております。
今回は私が購入したエンボディチェアの使用体験から、エンボディチェアがおすすめな人を解説します。
結論、エンボディチェアをおすすめする人は以下の通りです。
- 将来の健康を考えている人
- 座り心地にこだわる人
- 長時間デスクワークをする人
- 仕事の生産性を上げたい人
まとめ
今回は、ハーマンミラーのエンボディチェアをレビューしました。
かなり良い評価をしてきましたが、案件ではありません!
座り心地が良いので快適にデスクワークが可能で、さらに集中力が上がり生産性も向上しました。
そして何より健康を目的として設計されたパソコンチェアなので、座りっぱなしによる将来の身体への悪影響を抑えることができるのが嬉しいですね。
本当に最高のオフィスチェアですが文章でいくら書いても伝わりづらいと思いますので、ぜひ一度近くのハーマンミラーストアへ行って実際に座ってみてください。
以上、この記事がエンボディチェアを気になっている人の参考になれば嬉しいです。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] […]
[…] […]