タイピング速度は、社会人にとって必須スキルの一つになっています。
現代では仕事でパソコンを使う場合がほとんどで、ITエンジニアはもちろんですがその他のデスクワークやブロガー、ライターなど、約8割以上の人がパソコンでキーボードから文字を入力しますよね。
タイピングが遅いと、報告書や議事録、プレゼン資料、手順書などの様々な資料の作成、メール文章の作成などにも時間がかかる為、仕事の早さに直結します。
上司や同僚に仕事が遅い人だと思われる可能性もあります。
タイピングが遅い = 仕事が遅い だけではない
タイピングが遅いと、資料作成などに時間がかかるため仕事も遅いということに間違いありませんが、単純に仕事が遅いということだけではありません。
タイピングが遅いことには、他にも様々なデメリットや仕事にとっての悪影響があります。
タイピングが遅い人のデメリットと悪影響を紹介していきます。
文章を入力する速度が遅く、仕事が遅い
前述したとおり、タイピングが遅いと単純に仕事をこなすスピードも遅くなります。
パソコンでキーボード入力が必要な業務としては
- メールの作成やチャットでのやり取り
- 議事録や報告書、日報、手順書などの文書作成
- パワーポイントなどのプレゼン資料作成
- エクセルなどの表計算ソフトでのデータ分析
など、どの業務でもタイピングでの文字入力が必要です。
逆にタイピング速度を上げることができれば、これらのどの業務も速くなります。
チャットでのやり取りはタイピング速度が命
特にチャットでのやり取りでは、タイピングが遅いと非常に不利になります。
最近ではリモートワークが多くなりチャットでやり取りする機会が増えてきていますが、複数人でのチャットでのやり取りの場合タイピングが遅い人はみんなの話に入っていけないので、自分の意見や主張を言うことができなくなります。
1対1のチャットのやり取りの場合でも、自分のタイピングが遅いと相手を待たせたりイライラさせてしまう可能性もあるので、相手の時間も奪うことになってしまいます。
チャットでは普段の会話くらいのスピードでタイピングができるようになる必要があります。
集中力や思考力が低下し、仕事の質や生産性が低下
タイピングが速い人はキーボードを見ることはなく、パソコンモニターの画面だけを見て作業することが可能で、キーボードを見ないで文字入力することをブラインドタッチと言います。
ブラインドタッチができる人は、キーボードを見ることなく無意識に文字を入力しているので、モニターの画面だけに集中して作業していますが、ブラインドタッチができない人はキーボードと画面を交互に見ていることになります。
つまり正しいキーの位置を確認しながら文章を考える必要があるので、気づかぬうちに集中力や思考力が分散されてしまいます。
思考が二つに分散されてしまうと、本来の作業である文字入力に対する思考力が低下するので、良いアイディアや発想が生まれる可能性も低下し、本来の作業の質や生産性も低下します。
ブラインドタッチができる人とできない人では、仕事の生産性に大きく差が開いていくことになります。
ストレス、疲労が溜まりやすい
ブラインドタッチができない人はキーボードとモニター画面を交互に何度も往復するので、目や首を動かすことによる疲労や目の疲れもどんどん溜まっていきます。
また、タイピングでの誤字や脱字などの打ち間違えが多くなると、ストレスやイライラも溜まり身体にも良くありません。
タイピング速度は重要ですが、打ち間違えないようにする正確性も重要です。
タイピングが速い人と遅い人の決定的な違い
タイピングが速い人と遅い人の決定的な違いはブラインドタッチができるかできないかです。
ブラインドタッチさえできるようになれば、タイピング速度の差は人によってそんなに開かないはずです。
ブラインドタッチができる人とできない人の差は、タイピング速度以外にも様々な影響があります。
例えばブラインドタッチができる人は、ほぼ画面だけを見て無意識にキーボードから文字を入力しているので、目の移り変わりによる疲れやストレスも少なくなります。文字を入力しながら別のことを考えたりもしているので、脳のリソースを有効に使うことができます。
しかしブラインドタッチができない人は、キーボードと画面を交互に見る必要があるので、気付かぬうちに思考が分散され集中力も下がり、生産性が低下していることになります。
タイピング速度を上げる方法・コツ
普段の生活から頭の中でタイピングする
個人的に一番おすすめな方法は、頭の中でキーボードをイメージして目に入ったものを入力するイメトレです。
そんなことが有効なのかと思うかもしれませんが、この練習方法はバカにできません。私はこの方法でタイピング速度がかなり速くなりました。
電車の中やバイト中の暇な時間など、目に入った広告や商品名などを頭の中でキーボードをイメージして入力していました。暇つぶしにもなるので、かなりおすすめの練習方法です。
WEBアプリで鍛える (ただし闇雲にやってもダメ)
タイピングを鍛える方法として最も一般的なのは、寿司打やe-typingなどのWEBアプリケーションで鍛える方法です。
ただ、これらのWEBアプリを闇雲にやるだけではタイピングは上達しません。
まずは手をホームポジションに置き、キーボードを絶対に見ないことを意識しながらプレイすることを心がけます。
キーボードを見ないように意識していても、キーボードから目を離すことが怖くなり、最初はどうしても見てしまうと思いますが、それでも絶対にキーボードを見ないと強く意識することが重要です。
寿司打やe-typingを闇雲にただプレイしていれば上手くなると思ってやっている人もいますが、キーボードを見るということを辞めないと意味がありません。絶対にキーボードは見ないでやるということが重要なんです。
最初はミスタイプばかりだと思いますが、人間の脳と指の感覚は非常に繊細なので、徐々に正しい位置に自動的に指が動き、すぐに画面を見なくても無意識にタイピングができるようになっていくでしょう。
寿司打の場合は、高級コースで5,000円お得になれば仕事では十分なレベルです。
ショートカットキーや辞書登録を活用しよう
タイピングの速度や正確性も重要ですが、
ショートカットキーや辞書登録を活用することでさらに仕事の効率を上げることができます。
ショートカットキーの活用
ショートカットキーとは、[Crtl + c] でコピーなど、パソコンをできるだけ簡単に操作できるようにする機能のことです。
私がよく使う便利だと思うショートカットキーの一覧は以下になります。
ショートカットキー | 機能・動作 |
---|---|
[Windowsキー + E] | エクスプローラーの新規起動 |
[ALTキー + F4] | アプリケーションを閉じる |
[Windowsキー + D] | 開いているすべてのアプリケーションを最小化 (デスクトップの表示) |
[Windowsキー + R] | ファイル名を指定して実行 |
ブラウザ上で [Crtl + F] | 文字検索 |
ブラウザ上で [Crtl + Shift + T] | 閉じてしまったタブの復元 |
他にもたくさんありますが、ショートカットキーを使いこなすとマウスを使う頻度をかなり減らすことができるので、パソコンの操作が格段に速くなります。
辞書登録の活用
また、辞書登録も必ずやっておいたほうが良いです。
辞書登録とは、自分がよく使う単語や変換例をあらかじめ登録しておくことができる機能です。
例えば、「あ」と入力し変換するだけで「ありがとうございました。」と入力ができたりします。
仕事でよく入力する言葉の例としては、
- 「よ」 → 「よろしくお願いいたします。」
- 「お」 → 「おつかれさまです。」
- 「てl」 → 「080-XXXX-XXXX」
- 「じゅうしょ」 → 「大阪府大阪市〇〇」
などを登録することができ、自分だけの辞書を登録することができ非常に便利です。
基本を忠実に守る
あとはタイピングの基本を忠実に守りましょう。
ホームポジションに手を置き正しい指で正しいキーを入力、そして正しい姿勢でタイピングするようにしましょう。
それでもどうしても打ち間違えてしまう場合は、キーボードを変えてみるのも良いかもしれません。
キーボードによって微妙に形が違ったり、自分の手との相性が悪い場合もあるので、キーボードを変えてみるだけでタイピング速度が上がったり、タイピングミスの改善につながる可能性があります。
タイピングは「運動性記憶」の領域に持っていこう
運動性記憶とは、頭で考えなくても身体が勝手に動きを覚えているようなもののことです。
例えば、自転車を乗るときにわざわざバランスをとって足を右、左と動かすというふうに頭で考えていなくても倒れずに勝手に進めますよね。
タイピングについても同じで、ブラインドタッチができる人は文字を考えるだけで無意識に身体(手)がキーボードをタイピングして入力することができます。
このようにタイピングを運動性記憶の領域に持っていけば、わざわざキーボードを見なくても身体が勝手に文字を入力してくれるようになります。
まとめ・感想
現代ではタイピングはパソコン操作の土台スキルです。
特にIT企業で仕事をする場合はタイピング速度が仕事の速さに直結するため、タイピングが遅いと致命的です。ブロガーやライターの人もタイピングの速さが仕事の達成時間に直結するのではないでしょうか。
タイピングが遅いだけで仕事が遅いと思われたり、作業の生産性を下げてしまうのは非常にもったいないので、せめてブラインドタッチができるくらいまではタイピング速度を鍛えてみてください。
仕事以外のプライベートでも、現代は1人1台以上のパソコンを所有している人がほとんどで、どんな人でもキーボードから文字を入力することはあり、タイピングは現代の社会人にとって必須スキルになっています。
大学生や社会人1年目の人はぜひパソコン操作の重要スキルであるタイピングを鍛え、将来の為のスキルアップ・キャリアアップを目指して頑張ってください。
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